『なぜ「バッキング」ひとつでこんなに差がつく!? チグリモ式リズム・ギターの作り方』を読んで僕のギター人生が変わった話

ギターを弾く皆さん、日頃の練習お疲れ様です。リードギターのソロフレーズや速弾きにばかり目がいきがちですが、バンドアンサンブルの根幹を支える「リズムギター」の重要性を本当に理解していますか?

「なんか、僕のギター、いつも平坦なんだよな…」「バンドで演奏しても、自分のバッキングがイマイチ面白くない…」

そんな悩みを抱えていた僕が出会ったのが、シンコーミュージックから出版された『なぜ「バッキング」ひとつでこんなに差がつく!? チグリモ式リズム・ギターの作り方』という一冊でした。この本を読み始めてから、僕のリズムギターに対する考え方は180度変わりました。

「チグリモ式」でリズムギターの概念がひっくり返った話

正直、最初は「またリズムギター教則本か…」と半信半疑でした。市販されている多くの教則本は、カッティングやコードストロークのパターン集、あるいはジャンル別のフレーズ集といったものがほとんどです。もちろん、それらも役立つのですが、どこか物足りなさを感じていました。

しかし、この『なぜ「バッキング」ひとつでこんなに差がつく!? チグリモ式リズム・ギターの作り方』は、アプローチが全く違いました。著者のチグリモ ジイエ(森口英次)氏が提唱する「チグリモ式」は、単にテクニックを羅列するのではなく、なぜそのバッキングが良いのか、どうすればアンサンブルに貢献できるのかという、リズムギターの「本質」に深く切り込んでくれるんです。

特に僕がハッとしたのは、以下の点でした。

  • グルーヴの分解と再構築: 「グルーヴ」という抽象的な概念を、具体的な要素(アタック、サスティン、リリースのコントロール)に分解し、それをどう意識して弾くかという指南は目からウロコでした。
  • タイム感への意識改革: メトロノームに合わせて弾くだけでは得られない、「バンドの中でのタイム感」の捉え方を学びました。他の楽器の音をどう聴くか、どう反応するかが具体的に解説されています。
  • サウンドメイクの重要性: バッキングにおける音色の選び方、エフェクターの使い方まで踏み込んでいるのが驚きです。単音の響きだけでなく、アンサンブル全体でどう聴こえるかを意識するようになりました。

こんなギタリストに「チグリモ式」は絶対おすすめ!

この本は、特にこんな悩みを抱えるギタリストにこそ読んでほしいと感じました。

  • バッキングがいつも同じパターンで単調になってしまう人
  • バンドの中で自分のギターが埋もれてしまいがちな人
  • 「リズム感がない」と言われたことがある、あるいは自分でそう感じている人
  • リードギターを弾くことに飽きてきて、リズムギターの奥深さを知りたい人
  • もっと表現力豊かな、生きたギターを弾きたいと願う人

もし一つでも当てはまるなら、この一冊があなたのギター人生を変えるきっかけになるかもしれません。

他の教則本とはココが違う!「チグリモ式」の独自性

世の中にはたくさんのギター教則本がありますが、リズムギターに特化したものは意外と少ないのが現状です。仮にあったとしても、多くは「カッティングフレーズ集」や「ファンクリズムのパターン」といった、いわゆるテクニックやフレーズの紹介が中心になりがちです。

例えば、リットーミュージックから出ている「ギター・マガジン」シリーズや、ヤマハ教則本などにもリズムギターの特集はありますが、それらは往々にして特定のジャンルや奏法にフォーカスする傾向があります。

しかし、『なぜ「バッキング」ひとつでこんなに差がつく!? チグリモ式リズム・ギターの作り方』は、そうした単一的なアプローチとは一線を画します。本書が素晴らしいのは、「バッキング」という行為全体を哲学的に、かつ実践的に深く掘り下げている点です。

単にコードを抑える場所やストロークの仕方だけでなく、「なぜそのコードを選ぶのか」「そのストロークで何を表現したいのか」といった、より本質的な問いに答えを与えてくれます。著者の森口英次氏の長年の経験から導き出されたノウハウは、既存の教則本にはない、リズムギターへの深い洞察を与えてくれるでしょう。

使ってみて感じたメリット・デメリット

実際にこの本を読み、練習に取り入れてみて感じたメリットと、正直なデメリットをまとめました。

メリット

  • アンサンブルでの存在感アップ: 他の楽器の音を聴き、どう絡むべきかを意識するようになった結果、バンドサウンドにおける僕のギターが明らかに「効く」ようになりました。埋もれず、出しゃばらず、楽曲を支える感覚が掴めました。
  • バッキングの引き出しが増えた: 単純なコードストロークだけでなく、休符の入れ方、音の粒立ち、ゴーストノートの使い方など、表現の幅が格段に広がりました。
  • リズム感が向上した実感: 無意識に身体がリズムを刻むようになり、メトロノームがなくても安定したタイムで弾ける場面が増えました。
  • ギターがもっと楽しくなった: 昔はリードギターばかりに目が行っていましたが、今ではバッキングの面白さにどっぷりハマっています。

デメリット

  • 即効性を求める人には不向きかも: この本は、「読んで、すぐにプロのようになる!」というような魔法の書ではありません。じっくりと内容を咀嚼し、練習に落とし込む時間が必要です。基本的なコードやストロークがまだおぼつかない人には、少しハードルが高いかもしれません。
  • 基本的な知識は前提: コードの押さえ方や基本的なストロークは解説されていません。まったくの初心者だと、別途基礎を学ぶ必要があるでしょう。

まとめ:リズムギターは「縁の下の力持ち」ではない、主役だ!

『なぜ「バッキング」ひとつでこんなに差がつく!? チグリモ式リズム・ギターの作り方』は、単なるリズムギター教則本ではありませんでした。

それは、僕のリズムギターに対する考え方を根本から変え、アンサンブルの中での役割、そして表現の可能性を教えてくれた一冊です。「バッキング」は、決して「縁の下の力持ち」に終わるものではない。むしろ、楽曲のグルーヴを決定づけ、バンド全体のサウンドを左右する、まさしく「主役」たる存在なのだと、この本が教えてくれました。

もしあなたが、リズムギターの深みに足を踏み入れたい、もっと「効く」バッキングを弾きたいと願うなら、ぜひこの「チグリモ式」を体験してみてください。僕のように、あなたのギター人生が大きく変わるかもしれません。